ひっそりとExcel関数のおさらい(三角関数に関するもの)
最近、自分が本当にやりたいことは何なのか自問自答してしまうことがあります。
承認欲求を満たすために何かを行うのは気が重く、自分の勉強のために何かを行うのは気が楽です。でも、他人の目を「気にしすぎない」のは単なる独りよがりにも繋がります。
その辺のバランスが難しいと思いつつも、やっぱり、せっかく何者にも縛られることのない自由なブログライフなのだから、自由にやろう、ということで今回もExcel関数についておさらいをします。
目次
- 角度の単位変換に必要な関数(PI関数、RADIANS関数、DEGREES関数)
- 正弦、余弦、正接を求める(SIN関数、COS関数、TAN関数)
- 逆正弦、逆余弦、逆正接を求める(ASIN関数、ACOS関数、ATAN関数)
- 計算結果には誤差があることをお忘れなく
角度の単位変換に必要な関数(PI関数、RADIANS関数、DEGREES関数)
まず前提として、Excelで三角関数を扱う場合は、ラジアンで表された角度を引数にすることを覚えておきましょう。下表はラジアン単位と、°単位の対比です。
度(°) | ラジアン |
---|---|
0 | 0 |
30 | π/6 |
45 | π/4 |
60 | π/3 |
90 | π/2 |
180 | π |
270 | 1.5π |
360 | 2π |
例えば、cos30°をExcelで計算する場合は、=COS(30)
ではなく、=COS(PI()/6)
とします。
下記に三角関数を使用するうえで便利な関数を紹介します。
PI関数=PI()
引数はありません。
円周率(15桁まで)を取得します。
RADIANS関数
=RADIANS(角度)
°単位の角度を、ラジアン単位の角度に変換します。引数には°単位の角度を使用します。
この関数を使用して、=COS(PI()/6)
は、=COS(RADIANS(30))
とすることもできます。
DEGREES関数
=DEGREES(角度)
ラジアン単位の角度を、°単位の角度に変換します。引数にはラジアン単位の角度を使用します。
正弦、余弦、正接を求める(SIN関数、COS関数、TAN関数)
SIN関数
=SIN(角度)
引数に指定した角度の正接を求めます。sin30°であれば、=SIN(RADIANS(30))
等とします。
COS関数
=COS(角度)
引数に指定した角度の余弦を求めます。cos30°であれば、例えば=COS(RADIANS(30))
等とします。
TAN関数=TAN(角度)
引数に指定した角度の正接を求めます。tan30°であれば、例えば=TAN(RADIANS(30))
等とします。
逆正弦、逆余弦、逆正接を求める(ASIN関数、ACOS関数、ATAN関数)
ASIN関数=ASIN(数値)
正弦の値から角度を求めます。戻り値はラジアン単位なので、°単位に直すときは、=DEGREES(ASIN(数値))
等とします。
例として、ASIN関数の引数にsin30°の値を使用して、戻り値が30になることを確認してみましょう。
ACOS関数=ASIN(数値)
余弦の値から角度を求めます。考え方は逆正弦と同じなので省略します。
ATAN関数=ATAN(数値)
正接の値から角度を求めます。考え方は逆正弦と同じなので省略します。
計算結果には誤差があることをお忘れなく
三角関数の計算には小数以下が無限に続く円周率を使用しますが、Excelで扱うことができる有効桁数は15桁までなので打切り誤差が生じてしまいます。実運用上、問題ないかもしれませんが、特にcos90°など値が「0」になるべきものが「0」にならなかったりするので注意が必要です。